受け売りの道徳観が蝕む子供教育
立春が過ぎて陽気が少しずつ暖かくなってような実感がします。
今晩は少し寒いですが。
NHK番組「100de名著」でアドラー心理学をやってますね( ^ω^ )
実践すること半年?、生き方が大分楽になりました。
1を知って10を知ると言いますが、10を知って新たな1を知ることも大事だと思います。
機会を見てアドラー心理学の本も沢山読みたいと思います。
そして、今日2冊読了しました。
ユートロニカのこちら側 小川哲著 SFハヤカワ書房
SFハヤカワ・コンテスト大賞作ということで読んでみました。
あまりSF本は読まないし、映画やドラマでも好んでSF物はみません。
この本は20代の若い作者、そして現役の人工知能研究者の創作ということも興味をひきました。
東大生ということで文章は巧すぎるのですが、経験の浅さか人物の描写に物足りなさを感じました。ギタギタしたキャラクタが脳裏に浮かぶような表現が好きな小生には面白みに欠けます。
行き過ぎた人工知能に管理された社会、そこに孕む屈折した人間社会の脆さを流石に専門的な切り口でフィクションとしてまとめていると思います。
行為でなく目的で社会を統制することは、あながち近い将来に起こりそうな気もします。
現在の若者、ライフログなどを遊び半分でウェラブル端末で収集するようなシーンをみることがありますが、ビックデータと統計分析の進歩で実現できてしまう情報化社会だと思えます。
もっと専門的に踏み込んでほしいのですが、作者としては大衆受けする小説を意識されたのでしょうね。
たけしさんの本は初めて読みます。
子供をもつ大人のために書いたような本ですね。
たけしさんらしいツッコミのある道徳を哲学する内容となっています。
言ってることはシンプルです。
でも、これを実践できてる大人は少ないでしょうね。
現代の子供への道徳教育に一石を投じたのでしょう。
大人の社会、そこにある矛盾や問題を未来の大人である子供たちに包み隠さず教えることの大切さを感じます。
ところで、たけしさんが数学と道徳は対極だと言及されているのには小生は喜びました。
たけしさんは数学の美しさを知っており、論説に数学的発想を利用していたのには意外で嬉しくなりました。
受け売りの道徳観でなく、自分の頭で考えた哲学である道徳に改めて努め、子供に生きた道徳しないといけないと強く思いました。
サク