カオスの海に知性を観る
重ね着を減らしてるため、ここ2、3日の寒さがこたえます。
爬虫類たちも温室をはずすタイミングが難しいです。
早朝で23℃くらいになるのは、まだまだ先ですかね。
昨日、読了する。
心はすべて数学である 津田一郎 文藝春秋
著者は数理学者で脳科学や計算機科学にも造詣があるらしい。
タイトルどおり、神経細胞とそのネットワークである脳のニューラルネットワークが、心を発現させるのは数学であるという概念を語っている。
読んでいて知ったことで印象に残っているのは、時間を感じる神経細胞、空間を感じる細胞が発見されたようだ。
時間とか空間とは哲学的命題なわけだが、生物が生起的に脳内に知覚する組織が存在してるということは心理錯覚ではないのですね。
この神経細胞は脳の海馬にあるようで、記憶にも大きく関わっているらしい。
小さな海馬が短記憶やエピソード記憶の蓄積に関わっていることはわかっているが、その記憶方式にカオス理論が利用されているということです。
単純な神経細胞の海に発生するカオス遍歴という渦と状態遷移に記憶をプールできるというのだ。
刮目すべき概念で、書籍を離れて宇宙の真理にふれたような気持ちでした。
そこで空想は広がります。
限られたスペースである脳だけでなく、あらゆるエネルギー環流のあるモノにも知性が発現するかもしれない、いや宇宙にはそのような知性が存在するのではないか。
銀河系スケールの知性・・・
神とはそのような存在なのかもしれない。
サク