蝶樹の浅海人奇譚

to be or not to be anywhere to be that i will be … to be going to go on with the tortoise 'Saku' and my sincere companion , If justice is human love …

アンドロイド・リクガメが発現するか


技術革新は複雑系の先端的な基礎研究によるブレークスルーが幾度となく発現し、

情報産業も既定概念を一新するパラダイムシフトを誘引させる「何か」に産業構造は

根底から全く異なるものへと転換されることを強いられる。

悠久な時間で人間が自然環境の変動に適応するために進化してきたが、

これから求められる進化は次元もスピードも異質なものとなりそうだ。

人間の情報許容量と処理能力は、まだ情報革命の入り口にいる私たちには

ムーアの法則」の関数的に増大する人工シナプシスに驚喜する一方で、

まさに情報ビックバーンの爆発のような制御不能な脅威に曝されている。

近未来に実現するであろうフォトニクスによる張り巡らせた神経網が、

あらゆる人間を取り巻く生活圏に組み込まれ、人間の倫理による制御下で自律的に機能し、

そこでは人間の尊厳は最優先に擁護されなければならない。

人間脳を凌ぐ人工脳を有したALIFE(人工生命)の出現も、人間社会を真心の安らぎ

のあるライフスタイルとエコロジカルな経済活動が人間中心で営まれるための

技術貢献であってほしい。

そのような環境の到来でも不変なもの、進化のために絶えることの無い人間の好奇心

による情報へ欲求を、人間の限られた情報許容量と処理能力に最適化し加工した情報

として提供するサービス、その技術力をコアコンピタンスとする多角的に機能細分化

されたアンドロイドの集団、それが30年後の驚異ではないか。ペットがアンドロイドにリクガメも然り。


サク