蝶樹の浅海人奇譚

to be or not to be anywhere to be that i will be … to be going to go on with the tortoise 'Saku' and my sincere companion , If justice is human love …

気紛れにJazzyな友のところへ

 昨日は法事があり、たまたま、その近くに住んでいる高校時代からの親友宅を尋ねる。

 そしたら、なんと彼も法事だったとかで、酔っぱらって家に居た。

 相変わらずのマイペースな奴、まったく小生とは対極で生きているような人間だ。

 仕事は薬剤師で調剤薬局に勤めているが、趣味はマラソンと読書でハイテクには無関心、未だに携帯電話も持たない主義だ。小生との唯一の共通点はジャズが好きだってところ。

 長年の付き合いなのだが、彼の住んでいる時空は小生とは全く異質な流れなのであろうか、小生には時間が止まっているようさえ感じる。

 いつも気怠そうな挨拶で寝ていたのか目を擦りながら家から出てくる。

 家も明治あたりから手直ししながら住んでいる古屋敷で威厳さえ感じる。

 そんなこともあって、小生には常日頃の忙しさで偏った精神状態をニュートラルにしてくれる大切な友人と場所なのだ。

 たわいもない会話を2、3時間しながら、お気に入りのジャズを聞いて過ごす。

 今回はCecil Taylorだけをピックアップして聞き続けた。

 

 
 鳥肌がたつような素晴しい演奏だ。

 友人はご多分にもれず、オーディオ環境は、もちろん、

 Player

 極上のアナログ人間である。

 デジタル音だけに育った世代には本当に気の毒なのだが、この音のまとわりつくような柔らかい暖かみのある音質、忠実にソースを再現できるものは他に代替えはない。

 小生も小金をへそくりしてアナログ・オーディオ機器を揃えたいと毎度のように思うひと時なんだ。

 彼はマラソンという大会という大会には必ず出るのだが、小生へ毎度のようにお約束の誘いがある。そろそろ断り切れないので参加してみるしかあるまいか。

 日頃、ジムで軽めの運動しかしていない自分にとっては良い転機になるかもしれない。

 しかし、昭和の骨董のような友人だがいい奴だ!


 みなが死ぬまで付き合えるひとりでも多くの親しい友人に恵まれますように。


 サク