蝶樹の浅海人奇譚

to be or not to be anywhere to be that i will be … to be going to go on with the tortoise 'Saku' and my sincere companion , If justice is human love …

Homodelphinus ジャック・マイヨールへ捧ぐ

 小生の趣味のなかで経験歴の長いもののひとつをご紹介する。かれこれ23年前、親しい友人の誘いもあり、伊豆海洋公園(IOP)でスクーバのライセンス(今は無いがPADIのベーシックダイバー)を取得した。こんな本にも感銘受けたことがきっかけにある。

海も天才である

 その時から沖縄離島、伊豆諸島、南国の島々など数多く潜ってきた。今ではファンダイビングとして多くの人が遊びに興じる一般的な趣味として認知されている。小生がはじめた当時は、今みたいにカラフルなウェットスーツもなく、まさに真っ黒な海坊主みたいなスーツであった。シュノーケリングだけでも珊瑚礁で戯れるのは時間を忘れるくらい楽しい。水深10mぐらいまでが太陽の可視光線域で一番きれいな世界である。深くなればなるほど青みが増し、そして深く紺碧の世界がひろがる。
 「グランブルー」という映画はご覧になった方はいるだろうか。

グランブルー

 70年代にあった素潜り世界一を決める大会を舞台背景に、かのリュック・ベンソンがジャック・マイヨールを描いた映画作品である。ジャック本人が「おとぎ話の世界」と自賛した映画は、フランス映画のもつ独特な余韻とその世界観は小生の記憶に深く刻まれている。自称Homodelphinus(水棲人間というジャックの造語)としたジャック・マイヨール、小生はイルカの言葉を理解できた正真正銘な水棲人間からみえる世界に憧れた。そのほんの少しでも共感したい衝動は、毎週のように車で繰り出した伊豆半島三浦半島での潜りであった。いまはもう、左耳のトラブルで潜れないかもしれない。でも、いつかはトライするつもりだ。
 今は亡きジャック・マイヨールが講演で来日したとき、握手と著書へのサインを頂いた。これは小生の宝である。

イルカと、海へ還る日 ジャックのサイン

 この映画、鑑賞されていない方は是非おすすめしたい。